そもそも論 MOSACCHIのハザードとは? その1 『暖簾くぐり』の前編
2025年4月7日
Field Riders(外乗愛好家)にとって、MOSACCHIのハザード・課題の意味とはナニか?
シリーズで、皆様に提示をし、一緒に考えていきたい、かな?と。
一発目は『暖簾くぐり』です。
多分、皆さん、容易に想像つくと思うんです。
『馬の馴化』…今回・前編のテーマです。
ある物体・現象に対して、馬がどう感じようが、どんな風に考えようが、
そのハザード(物体・現象)をライダーが客観的に考えて『安全』であれば
別に、怖がる必要も、避ける必要もないわけですな。
ただ、その逆も大いにあり得ますが、その場合、ライダーは避けなければならないわけです。
馬の馴化を促す、それは、ライダーさんの仕事です。
・・・乗馬クラブのスタッフさんでしょ?と、いってしまえば、それまで、ですが。
ただ、想像してみてください。
貴方が、外乗に出かけて、貴方の愛馬がグリーチング(溝蓋)を嫌がった時、貴方はどーしますか?
それが、MOSACCHIのテーマのヒトツ、です。

そもそも論 MOSACCHIのハザードとは? その2 『暖簾くぐり』の後編
2025年4月8日
ハザード『暖簾くぐり』の後編です。
後編のテーマは、ライダーはどうするか?です。
『暖簾』なんて、フィールドにはないですよね?
簡単に言えば、低い枝や屋根やトンネルに見立てているんですよね?
それらのハザードを通過するのに、ライダーはナニに気を付けなければならないか?
一番はっきりしているのは、ライダーのバランスとかですよね。
こんなふ〜に、思いっきり前屈する必要があるかもしれません、その時のバランス。
その時、脚はどうなるのか?とか。
手綱の張りはどうあるのがいいのか?とか。
多くの場合、上体を上げるタイミングが早くて、後頭部や背中を引っかけるのをよく目にしますぞ。
それから、くぐれない程に低い枝を通過するにあたり、その枝を手でどうにかする場合が多いのですが、
どう手を使いますか?
『暖簾に腕押し』って諺は、関係無いカモですが
『低い枝に腕押し』は、グループ外乗で後ろに人馬がいる場合、シャレにならないッ!
ってなことなど、いろいろ勉強することは、多いんですぜ。

そもそも論MOSACCHIのハザードとは?その3『狭路クランク』 前編
2025年4月22日
野外騎乗・Field Riding なのに、
『なんで、こんな細かい・ウザいことしなきゃぁ〜 ならんの?』とかいう
Field Ridersのネガティブ反応がありそうなハザードの筆頭が
この、『狭路クランク』ではないかなぁ〜?
こんなこと、しないでしょ?野外騎乗で!?
でも、想像してみてくださいな。
貴方が、新しい、外乗に適した道・トレイルを探している時のことを。
新しい道かな?と思って、どんどん進んでいくと
どんどん道が細くなって、大きな倒木で行き止まっちゃったッ!
その時、貴方と貴方の馬は、Uターンしなければならないんですヨッ!
細い道でのUターン、どうやってしますか?
グイッと片方の手綱を引っ張って、両足でバンッ!って、馬の脇腹を蹴る。。。
グイッと片方のハミを引っ張った結果、馬の首が深く湾曲して固められた状態って、
馬は動けないんですよ。
どんなに蹴ったって思いっきり蹴ったって、動けないんですョ、馬は。
虐待ですよ、老婆心ながら、このやり方は。
では、貴方と貴方の馬はどうすればいいのか?
下馬する場所もないんです、そこは。
その状況が、この『狭路クランク』のテーマです。
…えッ?なんですかッ??
『そんな場所には、そもそも行かないし』とか言っている貴方ッ!
それをいっちゃぁ〜 おしまいよッ

そもそも論MOSACCHIのハザードとは?その4『狭路クランク』 後編
2025年4月23日
まぁ、新たなトレイルを探訪するなんてことは、
スタッフさんにお任せしておけばいいのかもしれませんが。
冬場、ところどころ凍結したトレイルを騎乗して行かなければならない場合は如何?
馬の四肢をそれぞれに、何処に着地させなければならないか?
凍結していないところに着地させなければならない、
凍結した場所の上に馬の肢が載ったら、すってんころりん。
そーですね、そんな時は、外乗しなければいいんですッ!
って、いっちゃぁ〜おしまいョッ
そんな大げさな場所・場合でなくても
細いトレイルで、ナニかとすれ違わなければならず、
ちょっとしたスペースに退避した時…そもそも人馬でその狭いスペースに退避できるか?
それがまずは、大きな問題ですが。
そして、首尾よく退避したものの、退避した場所からスムーズに脱出できるか?
前編のUターンと同じですな。
以上のようなことって、まぁまぁまま、あるんですよ。
馬を退避しようとしたとき、グイッとハミを引っ張り馬の首をひん曲げて、
脇道の方へ誘導しようとする。
そこで待ち受けている結果は、馬体で…振り切った馬の腰・下肢でトレイルを遮断してしまう、
ってことなんですョッ、すれ違いできませんな。

そもそも論MOSACCHIのハザードとは?その5 『ポスティング』 1回目
2025年5月14日
第1回のMOSACCHIが終わって、1か月が経ちました。
みなさん、次回(11/1・土)に向けて練習していますかぁ?
、、、なんちゃって(^_^;)
こんなのは、普段からボチボチ、少しづつ、
ハザードがなくても、馬場で乗っている時にやるもんですな。
今回は『ポスティング』について、考えてみます。
結構マジに。
いろんな要素があるんです。
ナニが重要・キモだと思いますか?
肝・キモはいくつありますか?
複数あったら、それは既に、キモではないですか?
こーやって、ポストに向かって真直ぐ馬を誘導できれば
まぁ、簡単なんです、が。 続く。。。


そもそも論MOSACCHIのハザードとは?その6 『ポスティング』の2回目
2025年5月20日
1回目のように、利き腕側にポストがあって、
ポストに馬が横付けできるように直進して行けたら、そりゃぁ〜楽、なんです。
でも、この写真ように、ポストの前が馬1頭分と少し位しかスペースがなく
角度がついてしかポストに向かって行けない場合、どうしますか?
下馬して引馬していけばいい?
それをいっちゃぁ〜おしめーよ。
まずは前肢を軸に旋回して腰をポスト側に振ってから、
側方扶助で、ポスト方面に馬を誘導していきます。
ヨコアシ・サイドパスなら、完璧でしょう。
難し過ぎますかね?難しいですよね。
ならば、ナナメヨコアシ・カウンターベンドっぽい動きなら
そんなに難しくないと思うんです。
・・・馬場運動でアルアルの、輪線描こうとしているのに『あぁ〜肩から逃げられちゃったぁ〜ッ (ノД`)・゜・。』って、ウマなりにやっちゃう動きはNGだけど
ハミと脚とバランスで馬に方向性を伝える、馬の前肢をクロスさせながら斜め前方向に進んでいってもらって、馬をポストに横付けするわけですな。
えっ?ダレ?まずはの前肢旋回なんて、ムリじゃんッ! とか言っている方は?
これで驚いていたんじゃぁ〜、馬と一緒の綺麗なポスティング、出来ませんョッ! ってことで
『ポスティング』3回目・最終回のお題は、もっと難しいことナンです、乞うご期待ッ☆

そもそも論MOSACCHIのハザードとは?その7 『ポスティング』の3回目
2025年5月24日
『ポスティング』の作業を、馬上でカッコよくやるためには
馬に旋廻してもらったり、側方へ誘導することが必要だよ、っていうのが、前回のお話。
今回は、それも、シングルハンドで、しかも利き腕ではないほうで、
やる必要があるよッ! って、お話です。
利き手には、お手紙持ってますよ、ネッ♪
外乗によく行く方は、思うかもしれませんね、
「あたしゃぁ〜、結構な時間片手で外乗してるョ、モンゴル行くときは、いつもだョッ☆」
ってなこと。。。モンゴルはさておき、
でも、アッシが思うのは『細かな誘導・馬にとって楽な姿での誘導、できますか?』ってなことですよ。
ただ、直線や緩やかなカーブを騎乗している場合ではないんです。
ウェスタン乗馬を習った方は、出来ると思うんです。
シングルハンドでのレーン(手綱)の持ち方。
2枚目の写真は、アッシのウェスタンの先輩の握り方でした。
人差し指の両側にレーンを通しています。
では、ブリティッシュ系の馬の場合は、どう握るか?
アッシは、独学ですが、こう持っています。
人差し指と小指の外側に手綱を通し、伏せコブシにします。
左手の小指で馬の左の口角に、人差し指で右の口に、コンタクトを取ります。
これで、馬に細かな誘導を提案していきます。
もちろん、脚からの信号の方が大きなウェイトを占めます。
『ポスティング』 かっこよくやろーとすると、ホントに、けっこう、難しいです。
で、これで終わろ―かと思っていたのですが
シングルハンドでの落とし穴があるので、もう一回、
『ポスティング』に絡めて、追加しますね。

そもそも論MOSACCHIのハザードとは?その8 『ポスティング』の3回目・最終回
2025年6月12日
ポスティングに絡めた、シングルハンドでの、馬の誘導のお話の最終回です。
今日の写真の馬の感じと、次の写真(6/9登場)の馬の感じとの違いわかりますかねぇ?
(どちらも、右手にはカメラを持っています)
今日の鹿毛の写真は、左手前蹄跡行進から輪乗りの輪線に入ろうとして
左手(コブシ)をグイッと、左方向にスライドさせた瞬間です。
手の位置がわかりますよね。
次の栗毛の写真は、小さな右手前輪線に入った瞬間です。
左手(コブシ)の位置が映像に入らないんですよ、残念ながら。
左手は右側には来ていないんです。
シングルハンドで乗っていて、曲がろうとしたとき(輪線を描く)
行きたい方向に、コブシをスライドさせるということは
外方のハミを引っ張ってしまい、馬の鼻先が外側に向いてしまう
内方のハミは外れてしまう
結果、内方の肩から落ちるように
バランスを崩しながら、倒れ込みながら進んでいく、ということで。
ちなみにウェスタンのシングルハンドも
こんな手の動きはしません、老婆心ながら。
ウマをいじめないためにも、ご用心、ご用心。

