ケンタウロスになった健太、数十センチほどの高さの障害を
十数個ほども跳んだ頃だろうか。
最初の数個は楽しかった、ピョンピョン思いのままで。
でも、十個ほど跳んだら、息が切れてきた。
そして、バーに肢が当たった、バーを落とした、肢が痛かった。
こんなのやめたいなぁ〜って、思った。そして、思い出した。
子供の頃にやらされた、ハードル競走を。
健太は陸上競技やチームスポーツが苦手だった。
だから、乗馬をやりたくなったんだ、運動音痴でもなんとかなるんじゃないかと思って。
動物好きの健太、好きな馬と一緒になにかやりたいな、友達になれたら嬉しいな、、、そして始めた乗馬
乗馬に行き詰まり、馬との関係が上手くいかないと思った時
あんなになりたかったケンタウロス、人馬一体のケンタウロス。
でもなって、健太がわかったことは、
『ただ、自分でハードル跳んでいるだけじゃぁ〜ないかッ!』ってことだけ。
『こんなのオレのやりたかった事じゃないッ!』って叫んだ時
ベンチの上で目が覚めた健太。
予定調和なお話でした、おあとがよろしいようで (^_-)-☆
次回・後編に続く最終回がありますので、乞うご期待☆



